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2024年09月01日

ロボット法−AIとヒトの共生にむけて 増補第2版 平野 晋 単行本 ¥3,410

 人工知能(AI)技術の急速な発展に伴い、AI搭載ロボットとの共生も夢物語ではなくなってきた今日。しかし、私たちの社会はその準備ができているでしょうか。自律的に思考・判断し、行動するロボットが、事故を起こしたら? ヒトを傷つけたら? 「感情」を持ったら?――高度なAIを搭載したロボットの登場は、法など人間社会のルールにも大きな影響を与える可能性があります。本書は、「制御不可能性」と「不透明性」を軸に、優れたSF作品の教訓にも触れつつ、「ロボット法」を構想していくことの重要性を伝えます。
 この増補第2版では、「AI法」が承認されたEUをはじめとするグローバルレベルの議論を踏まえたうえで、採用活動など雇用におけるAI利活用、ChatGPT等の生成AIの問題と規制、メタバース、ブレイン・マシーン・インターフェース、医療分野と司法分野におけるAI利活用などについて加筆。AIガバナンスを考えるための鍵は、ロボット法にあります。

【目次】
序 章――ロボット法の必要性
第1章 ロボット工学3原則
 ・ 「ロボット工学3原則」とは何か
 ・ ロボット工学3原則をめぐる法律論議
第2章 ロボットの起源と文化
 ・ 語源
 ・ 奴隷としてのロボット
 ・ 脅威としてのロボット
 ・ sci-fi作品のアナロジーを排除すべきか
 ・ ロボットに対する文化的認識の相違
第3章 「ロボット」の定義と特徴 
 ・ 〈感知/認識〉+〈考え/判断〉+〈行動〉の循環
 ・ 自律性とその諸段階
 ・ 定義をめぐる論争――「自律性」対「創発性」
 ・ 予測警備(プレディクティヴ・ポリーシング)
 ・ 人工知能(AI)
第4章 ロボットの種類とその法的問題
 ・ ロボットの分類
 ・ ロボットの使用領域
 ・ 生物学を応用したロボット
 ・ ヒューマノイド・ロボット
第5章 ロボット法の核心――制御不可能性と不透明性を中心に
 ・ 制御不可能性と不透明性
 ・ ロボット不法行為法
 ・ 留意すべき制御不可能性と不透明性
 ・ 派生型トロッコ問題
第6章 ロボットが感情をもつとき
 ・ 「考え/判断」することへの懸念
 ・ ロボットは「意識」等をもつに至るか
 ・ ロボット憲法――「ロボット権」?!
 ・ ロボット刑事法――ロボットの刑事責任をめぐる議論
 ・ シンギュラリティ・2045年問題
第7章 ロボット法のゆくえ――AI原則をめぐる日本と世界の動向
 ・ 内閣府「人間中心のAI社会原則検討会議」
 ・ 総務省「AI ネットワーク社会推進会議」の活動と「AI利活用原則」
 ・ OECD・AI原則
 ・ OECD・AI原則後の欧・米・日三極の動向
posted by Mark at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 本 ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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