人工知能(AI)技術の急速な発展に伴い、AI搭載ロボットとの共生も夢物語ではなくなってきた今日。しかし、私たちの社会はその準備ができているでしょうか。自律的に思考・判断し、行動するロボットが、事故を起こしたら? ヒトを傷つけたら? 「感情」を持ったら?――高度なAIを搭載したロボットの登場は、法など人間社会のルールにも大きな影響を与える可能性があります。本書は、「制御不可能性」と「不透明性」を軸に、優れたSF作品の教訓にも触れつつ、「ロボット法」を構想していくことの重要性を伝えます。
この増補第2版では、「AI法」が承認されたEUをはじめとするグローバルレベルの議論を踏まえたうえで、採用活動など雇用におけるAI利活用、ChatGPT等の生成AIの問題と規制、メタバース、ブレイン・マシーン・インターフェース、医療分野と司法分野におけるAI利活用などについて加筆。AIガバナンスを考えるための鍵は、ロボット法にあります。
【目次】
序 章――ロボット法の必要性
第1章 ロボット工学3原則
・ 「ロボット工学3原則」とは何か
・ ロボット工学3原則をめぐる法律論議
第2章 ロボットの起源と文化
・ 語源
・ 奴隷としてのロボット
・ 脅威としてのロボット
・ sci-fi作品のアナロジーを排除すべきか
・ ロボットに対する文化的認識の相違
第3章 「ロボット」の定義と特徴
・ 〈感知/認識〉+〈考え/判断〉+〈行動〉の循環
・ 自律性とその諸段階
・ 定義をめぐる論争――「自律性」対「創発性」
・ 予測警備(プレディクティヴ・ポリーシング)
・ 人工知能(AI)
第4章 ロボットの種類とその法的問題
・ ロボットの分類
・ ロボットの使用領域
・ 生物学を応用したロボット
・ ヒューマノイド・ロボット
第5章 ロボット法の核心――制御不可能性と不透明性を中心に
・ 制御不可能性と不透明性
・ ロボット不法行為法
・ 留意すべき制御不可能性と不透明性
・ 派生型トロッコ問題
第6章 ロボットが感情をもつとき
・ 「考え/判断」することへの懸念
・ ロボットは「意識」等をもつに至るか
・ ロボット憲法――「ロボット権」?!
・ ロボット刑事法――ロボットの刑事責任をめぐる議論
・ シンギュラリティ・2045年問題
第7章 ロボット法のゆくえ――AI原則をめぐる日本と世界の動向
・ 内閣府「人間中心のAI社会原則検討会議」
・ 総務省「AI ネットワーク社会推進会議」の活動と「AI利活用原則」
・ OECD・AI原則
・ OECD・AI原則後の欧・米・日三極の動向
この増補第2版では、「AI法」が承認されたEUをはじめとするグローバルレベルの議論を踏まえたうえで、採用活動など雇用におけるAI利活用、ChatGPT等の生成AIの問題と規制、メタバース、ブレイン・マシーン・インターフェース、医療分野と司法分野におけるAI利活用などについて加筆。AIガバナンスを考えるための鍵は、ロボット法にあります。
【目次】
序 章――ロボット法の必要性
第1章 ロボット工学3原則
・ 「ロボット工学3原則」とは何か
・ ロボット工学3原則をめぐる法律論議
第2章 ロボットの起源と文化
・ 語源
・ 奴隷としてのロボット
・ 脅威としてのロボット
・ sci-fi作品のアナロジーを排除すべきか
・ ロボットに対する文化的認識の相違
第3章 「ロボット」の定義と特徴
・ 〈感知/認識〉+〈考え/判断〉+〈行動〉の循環
・ 自律性とその諸段階
・ 定義をめぐる論争――「自律性」対「創発性」
・ 予測警備(プレディクティヴ・ポリーシング)
・ 人工知能(AI)
第4章 ロボットの種類とその法的問題
・ ロボットの分類
・ ロボットの使用領域
・ 生物学を応用したロボット
・ ヒューマノイド・ロボット
第5章 ロボット法の核心――制御不可能性と不透明性を中心に
・ 制御不可能性と不透明性
・ ロボット不法行為法
・ 留意すべき制御不可能性と不透明性
・ 派生型トロッコ問題
第6章 ロボットが感情をもつとき
・ 「考え/判断」することへの懸念
・ ロボットは「意識」等をもつに至るか
・ ロボット憲法――「ロボット権」?!
・ ロボット刑事法――ロボットの刑事責任をめぐる議論
・ シンギュラリティ・2045年問題
第7章 ロボット法のゆくえ――AI原則をめぐる日本と世界の動向
・ 内閣府「人間中心のAI社会原則検討会議」
・ 総務省「AI ネットワーク社会推進会議」の活動と「AI利活用原則」
・ OECD・AI原則
・ OECD・AI原則後の欧・米・日三極の動向