■南海トラフ地震,首都圏直下型地震,富士山噴火,凶暴化する台風・降雨・洪水。今日・明日にも起こりうる災害からいかに命・社会・国土を守るのか。
■関東大震災から100年が経った今,来るべき「国難級災害」に備え,「防災」「減災」「縮災」の最新科学と技術に迫る一冊!
はじめに
Chapter 1 災害・防災とは何か?
1 災害とは? 防災とは?
■「自然災害」とは、自然現象で人や社会に被害が出ること
■「誘因」×「素因」=「災害」
■「防災」は「社会素因」のひとつ
2 近年の災害
【地震】
●平成7年(1995年)兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)
●平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
●平成28年(2016年)熊本地震
●平成30年(2018年)大阪府北部地震
●平成30年(2018年)北海道胆振東部地震
【火山噴火】
●平成23年(2011年)霧島山(新燃岳)噴火
●平成26年(2014年)御嶽山噴火
●平成27年(2015年)口永良部島噴火
【気象災害:水害】
●平成26年(2014年)8月豪雨(広島豪雨災害)
●平成27年(2015年)9月関東・東北豪雨
●平成28年(2016年)台風第10号
●平成29年(2017年)7月九州北部豪雨
●平成30年(2018年)台風第21号
●平成30年(2018年)7月豪雨(西日本豪雨)
●令和元年(2019年)台風第15号(房総半島台風)
●令和元年(2019年)台風第19号(東日本台風)
●令和2年(2020年)7月豪雨(熊本豪雨)
【気象災害:大雪】
●平成26年(2014年)2月の大雪
●平成30年(2018年)1月の大雪と寒波、2月の大雪
3 「リスク」で防災を考える
■リスクとは何か
■自分のリスクを考えてみる
■リスクへの対策「回避」「低減」「移転」「保有」
■リスクのトレードオフ ■やってみよう
【コラム】国難級災害が迫っている
4 「レジリエンス」で防災を考える
■防災に必要な「レジリエンス」とは?
■より良い状態を生み出す「 ビルド・バック・ベター」
■ニューノーマルという考え方
【コラム】昔から使われていた「レジリエンス」という言葉
5 わが国における防災対策
■伊勢湾台風後にできた「災害対策基本法」
■省庁や指定機関の役割
6 予測・予防・対応とは?
■予測・予防・対応で具体的な対策・行動を考える
■個人が高める予測力・予防力・対応力のリテラシー
【COLUMN】震災遺構は災害の記憶を街に刻む
Chapter 2 予測のための科学
7 地震の観測網
■全国をカバーする観測網
■陸域の地震観測
■地震観測データの利活用
■「予防」のためのデータ活用
8 海域での地震津波観測網
■DONET、S-net とは
■海域で地震や津波を観測する仕組み
■津波遡上の予測など新たな研究に活用
■構築が進む N-net
9 地震の予測とは
■地震の発生する確率を評価する
■地震動予測地図の作成に必要な情報
■地震の確率は天気予報の確率とは違う!?
10 地震動、津波予測情報の活用
■地震ハザードステーション「J-SHIS」を使ってみよう
■J-SHIS のさまざまな機能
■津波ハザードステーション「J-THIS」
■保険業界に活用されるほど信頼性の高いシステム
■個人の防災への活用法
■被害推定システム
【コラム】IoT防災の試み
11 火山噴火のメカニズムを知る
■火山噴火の仕組み
■火山噴火の3パターン
■火山活動全般に関する用語
■大規模な「カルデラ噴火」
■監視体制
12 火山防災と観測・警戒
■最も被害が大きい降灰被害
■事前に危険を判断するために
■警戒レベルと噴火警報
13 積乱雲がもたらす気象現象
■積乱雲はどのように観測されるのか
■雲レーダー観測による積雲分布
■Tokyo LMA観測による雷三次元分布
■ソラチェク
【コラム】青天の霹靂?
【コラム】雷から身を守る方法
【コラム】気象リポートシステム「ふるリポ!」でシチズンサイエンスに参加しよう
14 線状降水帯とは何か?
■「線状降水帯」が大雨をもたらす仕組み
■気象庁版の線状降水帯の定義と気象庁の「顕著な大雨に関する情報」の運用開始
■線状降水帯の出現頻度
■線状降水帯の予測精度向上に向けた水蒸気観測
■線状降水帯の発生予測
15 洪水・浸水の被害を防ぐ
■外水・内水氾濫と3つの要因
■「大雨の稀さ」に注目
■被害予測のシミュレーション
■SNS 情報から被害を類推する
■一人ひとりはどう行動するか
16 土砂災害に備える
■土砂災害の発生メカニズム
■前兆現象を捉えるためのセンシング
【コラム】屋外斜面での社会実験
【コラム】大型降雨実験施設での実証実験
17 雪の被害を防ぐ
■大きな被害が出る着雪現象
■被害を防ぐための施策
■雪下ろしの適期を知る「雪おろシグナル」
■「雪下ろしをした日」から計算する
【コラム】スキー場のインバウンドを支える科学技術
18 複合災害
■複合災害とは
■複合災害を想定した防災計画
【COLUMN】富士山噴火はいつ起こるか?
Chapter 3 予防のための科学
19 耐震・制震・免震とは何か?
■耐震基準とは何か?
■耐震・制震・免震とは
■制震、免震で高コストになるのが悩み
■橋脚にも活用
20 耐震工学の実験と技術開発
■実物の構造物を揺らすことができる実験施設「E―ディフェンス」
■E―ディフェンスの構造
■E―ディフェンスで何ができるか
■カーテンウォールによるセンシングとLEDアラート
■都市の「デジタルツイン」への活用
21 自然災害の怖さを体験する
■疑似体験などができる施設10選
・札幌市民防災センター ・KIBOTCHA ・本所防災館 ・そなエリア東京
・名古屋市港防災センター ・四季防災館
・京都大学防災研究所宇治川オープンラボラトリー ・あべのタスカル
・広島市総合防災センター ・福岡市民防災センター
22 地図で災害リスクを知る
■ハザードマップをどう活用するか
■重ねるハザードマップ
■わがまちハザードマップ
23 自助・共助・公助とは?
■防災は「自助」が第一
■「共助」が「公助」と強くつながる「地区防災計画」
■「互助」という考え方
24 地区防災計画の重要性
■トップダウンからボトムアップへ
■地区防災計画で「共助」と「公助」との連携が具体化
■地区防災計画の立案手順
【コラム】尼崎鉄工団地での避難計画作成の事例
25 マイ・タイムライン作成で災害に備える
■マイ・タイムラインのつくり方
26 流域治水という防災の視点
■流域で総合的に治水に取り組む「流域治水」
【コラム】令和元年東日本台風の災害を最小限に食い止めた「遊水池」
【コラム】グリーンインフラや Eco-DRR の活用
27 BCPとは何か ?
■BCP とは何か
■「復旧」と「復興」を捉え直す
28 災害時要配慮者への備えと対応
■避難が難しい人のための個別避難計画
■要配慮者に必要な備えとは
■避難所で必要な配慮とは
【COLUMN】大型降雨実験施設で「豪雨」を体験してみた
Chapter 4 対応のための科学
29 気象庁の防災気象情報
■気象庁の防災気象情報と自治体による避難情報
■5段階のレベル分けで視覚的にもわかるように
■リアルタイムで危険度がわかる「キキクル」
■プッシュ型サービスを活用しよう
30 自治体が発信する避難情報
■避難情報とは
■情報の伝達方法
31 災害時の医療援助体制
■医療機関を支援するDMAT
■DMATの後を引き継ぐJMAT
■精神面のケアを行うDPATの活動
■感染制御支援チームICAT
■福祉面での支援をするDCAT/DWAT
■保健活動を支援するDHEAT
■チームを情報で支援するシステムEMIS
32 情報共有の技術
■情報共有で状況認識を統一する「SIP4D」
■情報の共有、加工、利用を推進
■一般公開されている「防災クロスビュー」
【コラム】オペレーション「OneNAGANO」の成果
33 上空からの被害把握
■飛躍的に発達したリモートセンシング
■人工衛星による観測
■人工衛星の種類と数
■ドローンによる観測技術
■実災害におけるドローンの活躍
34 SNSの活用
■個人の発信情報から被害を把握
■「防災チャットボット」で被害状況を報告
■“だいふくあまい”でSNSと付き合おう
35 デジタルツインの活用
■仮想空間に現実の“双子”をつくる
■静岡県のデジタルツインの試み
36 個人でできる防災
■発災直後の行動に気をつける
■揺れに対する室内の備え
■住居の耐震化
■「備蓄」と「非常用持ち出し袋」を用意する
■備蓄のコツ
■備蓄は「ローリングストック」で
■非常用持ち出し袋
■生活環境に合わせて準備する
【COLUMN】日頃から頭に入れておく「災害対策」心がまえ
【COLUMN】知っておきたい「安否確認」「緊急時の連絡」のしかた
37 避難生活・復旧までを耐え抜く
■避難の判断
■在宅避難という考え方
■避難所という選択肢
■避難所生活
38 復興とは
■ハードの復旧から「生活復興」へ
■「生活再建」に必要な7要素
■より良い復興を目指して
【コラム】被災時の支援制度について知る
■防災お役立ちサイト
■「防災科学技術研究所」(防災科研)とは
【COLUMN】映画や小説で「防災」を考える
■関東大震災から100年が経った今,来るべき「国難級災害」に備え,「防災」「減災」「縮災」の最新科学と技術に迫る一冊!
はじめに
Chapter 1 災害・防災とは何か?
1 災害とは? 防災とは?
■「自然災害」とは、自然現象で人や社会に被害が出ること
■「誘因」×「素因」=「災害」
■「防災」は「社会素因」のひとつ
2 近年の災害
【地震】
●平成7年(1995年)兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)
●平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
●平成28年(2016年)熊本地震
●平成30年(2018年)大阪府北部地震
●平成30年(2018年)北海道胆振東部地震
【火山噴火】
●平成23年(2011年)霧島山(新燃岳)噴火
●平成26年(2014年)御嶽山噴火
●平成27年(2015年)口永良部島噴火
【気象災害:水害】
●平成26年(2014年)8月豪雨(広島豪雨災害)
●平成27年(2015年)9月関東・東北豪雨
●平成28年(2016年)台風第10号
●平成29年(2017年)7月九州北部豪雨
●平成30年(2018年)台風第21号
●平成30年(2018年)7月豪雨(西日本豪雨)
●令和元年(2019年)台風第15号(房総半島台風)
●令和元年(2019年)台風第19号(東日本台風)
●令和2年(2020年)7月豪雨(熊本豪雨)
【気象災害:大雪】
●平成26年(2014年)2月の大雪
●平成30年(2018年)1月の大雪と寒波、2月の大雪
3 「リスク」で防災を考える
■リスクとは何か
■自分のリスクを考えてみる
■リスクへの対策「回避」「低減」「移転」「保有」
■リスクのトレードオフ ■やってみよう
【コラム】国難級災害が迫っている
4 「レジリエンス」で防災を考える
■防災に必要な「レジリエンス」とは?
■より良い状態を生み出す「 ビルド・バック・ベター」
■ニューノーマルという考え方
【コラム】昔から使われていた「レジリエンス」という言葉
5 わが国における防災対策
■伊勢湾台風後にできた「災害対策基本法」
■省庁や指定機関の役割
6 予測・予防・対応とは?
■予測・予防・対応で具体的な対策・行動を考える
■個人が高める予測力・予防力・対応力のリテラシー
【COLUMN】震災遺構は災害の記憶を街に刻む
Chapter 2 予測のための科学
7 地震の観測網
■全国をカバーする観測網
■陸域の地震観測
■地震観測データの利活用
■「予防」のためのデータ活用
8 海域での地震津波観測網
■DONET、S-net とは
■海域で地震や津波を観測する仕組み
■津波遡上の予測など新たな研究に活用
■構築が進む N-net
9 地震の予測とは
■地震の発生する確率を評価する
■地震動予測地図の作成に必要な情報
■地震の確率は天気予報の確率とは違う!?
10 地震動、津波予測情報の活用
■地震ハザードステーション「J-SHIS」を使ってみよう
■J-SHIS のさまざまな機能
■津波ハザードステーション「J-THIS」
■保険業界に活用されるほど信頼性の高いシステム
■個人の防災への活用法
■被害推定システム
【コラム】IoT防災の試み
11 火山噴火のメカニズムを知る
■火山噴火の仕組み
■火山噴火の3パターン
■火山活動全般に関する用語
■大規模な「カルデラ噴火」
■監視体制
12 火山防災と観測・警戒
■最も被害が大きい降灰被害
■事前に危険を判断するために
■警戒レベルと噴火警報
13 積乱雲がもたらす気象現象
■積乱雲はどのように観測されるのか
■雲レーダー観測による積雲分布
■Tokyo LMA観測による雷三次元分布
■ソラチェク
【コラム】青天の霹靂?
【コラム】雷から身を守る方法
【コラム】気象リポートシステム「ふるリポ!」でシチズンサイエンスに参加しよう
14 線状降水帯とは何か?
■「線状降水帯」が大雨をもたらす仕組み
■気象庁版の線状降水帯の定義と気象庁の「顕著な大雨に関する情報」の運用開始
■線状降水帯の出現頻度
■線状降水帯の予測精度向上に向けた水蒸気観測
■線状降水帯の発生予測
15 洪水・浸水の被害を防ぐ
■外水・内水氾濫と3つの要因
■「大雨の稀さ」に注目
■被害予測のシミュレーション
■SNS 情報から被害を類推する
■一人ひとりはどう行動するか
16 土砂災害に備える
■土砂災害の発生メカニズム
■前兆現象を捉えるためのセンシング
【コラム】屋外斜面での社会実験
【コラム】大型降雨実験施設での実証実験
17 雪の被害を防ぐ
■大きな被害が出る着雪現象
■被害を防ぐための施策
■雪下ろしの適期を知る「雪おろシグナル」
■「雪下ろしをした日」から計算する
【コラム】スキー場のインバウンドを支える科学技術
18 複合災害
■複合災害とは
■複合災害を想定した防災計画
【COLUMN】富士山噴火はいつ起こるか?
Chapter 3 予防のための科学
19 耐震・制震・免震とは何か?
■耐震基準とは何か?
■耐震・制震・免震とは
■制震、免震で高コストになるのが悩み
■橋脚にも活用
20 耐震工学の実験と技術開発
■実物の構造物を揺らすことができる実験施設「E―ディフェンス」
■E―ディフェンスの構造
■E―ディフェンスで何ができるか
■カーテンウォールによるセンシングとLEDアラート
■都市の「デジタルツイン」への活用
21 自然災害の怖さを体験する
■疑似体験などができる施設10選
・札幌市民防災センター ・KIBOTCHA ・本所防災館 ・そなエリア東京
・名古屋市港防災センター ・四季防災館
・京都大学防災研究所宇治川オープンラボラトリー ・あべのタスカル
・広島市総合防災センター ・福岡市民防災センター
22 地図で災害リスクを知る
■ハザードマップをどう活用するか
■重ねるハザードマップ
■わがまちハザードマップ
23 自助・共助・公助とは?
■防災は「自助」が第一
■「共助」が「公助」と強くつながる「地区防災計画」
■「互助」という考え方
24 地区防災計画の重要性
■トップダウンからボトムアップへ
■地区防災計画で「共助」と「公助」との連携が具体化
■地区防災計画の立案手順
【コラム】尼崎鉄工団地での避難計画作成の事例
25 マイ・タイムライン作成で災害に備える
■マイ・タイムラインのつくり方
26 流域治水という防災の視点
■流域で総合的に治水に取り組む「流域治水」
【コラム】令和元年東日本台風の災害を最小限に食い止めた「遊水池」
【コラム】グリーンインフラや Eco-DRR の活用
27 BCPとは何か ?
■BCP とは何か
■「復旧」と「復興」を捉え直す
28 災害時要配慮者への備えと対応
■避難が難しい人のための個別避難計画
■要配慮者に必要な備えとは
■避難所で必要な配慮とは
【COLUMN】大型降雨実験施設で「豪雨」を体験してみた
Chapter 4 対応のための科学
29 気象庁の防災気象情報
■気象庁の防災気象情報と自治体による避難情報
■5段階のレベル分けで視覚的にもわかるように
■リアルタイムで危険度がわかる「キキクル」
■プッシュ型サービスを活用しよう
30 自治体が発信する避難情報
■避難情報とは
■情報の伝達方法
31 災害時の医療援助体制
■医療機関を支援するDMAT
■DMATの後を引き継ぐJMAT
■精神面のケアを行うDPATの活動
■感染制御支援チームICAT
■福祉面での支援をするDCAT/DWAT
■保健活動を支援するDHEAT
■チームを情報で支援するシステムEMIS
32 情報共有の技術
■情報共有で状況認識を統一する「SIP4D」
■情報の共有、加工、利用を推進
■一般公開されている「防災クロスビュー」
【コラム】オペレーション「OneNAGANO」の成果
33 上空からの被害把握
■飛躍的に発達したリモートセンシング
■人工衛星による観測
■人工衛星の種類と数
■ドローンによる観測技術
■実災害におけるドローンの活躍
34 SNSの活用
■個人の発信情報から被害を把握
■「防災チャットボット」で被害状況を報告
■“だいふくあまい”でSNSと付き合おう
35 デジタルツインの活用
■仮想空間に現実の“双子”をつくる
■静岡県のデジタルツインの試み
36 個人でできる防災
■発災直後の行動に気をつける
■揺れに対する室内の備え
■住居の耐震化
■「備蓄」と「非常用持ち出し袋」を用意する
■備蓄のコツ
■備蓄は「ローリングストック」で
■非常用持ち出し袋
■生活環境に合わせて準備する
【COLUMN】日頃から頭に入れておく「災害対策」心がまえ
【COLUMN】知っておきたい「安否確認」「緊急時の連絡」のしかた
37 避難生活・復旧までを耐え抜く
■避難の判断
■在宅避難という考え方
■避難所という選択肢
■避難所生活
38 復興とは
■ハードの復旧から「生活復興」へ
■「生活再建」に必要な7要素
■より良い復興を目指して
【コラム】被災時の支援制度について知る
■防災お役立ちサイト
■「防災科学技術研究所」(防災科研)とは
【COLUMN】映画や小説で「防災」を考える