これからの林業をどう未来に繋げていくか。
林業に携わる若者たちに林業の魅力を伝え、やりがいを感じてもらうにはどうしたらいいのか。
林業に携わることに夢と誇りを持ってもらいたい。
欧米海外の実情にも詳しい森林・林業研究者と林業家、自治体で活躍するフォレスターが
それぞれの現場で得た知見をもとに、
林業の未来について3年間にわたり熱い議論を交わした成果から生まれた一冊。
本書を推薦します。
これからの日本の森を動かす
知恵が詰まった本だ
増田寛也(元総務相・前岩手県知事)
ー―――――――――
*築地書館のwebページで更に詳しい内容(あとがき)をお読みいただけます*
ー―――――――――
【目次】
序 章 豊かな森林経営を未来に引き継ぐ―林業家からの発信(速水 亨)
林業は楽しいが、森林の経営は……
「国産材時代」における森林所有者の現実
導入した機械を活かすための新たなシステムづくり
政府による木材生産推進策の功罪
知恵と努力で丸太を高く売る
細い丸太が牡蠣や真珠を育てる
連携から生まれるコストダウン
将来に禍根を残さない合理化を
現場に技術力と知識、経験を備えた技術者を
環境配慮を前提とした林業をつくる
環境に配慮した林業を支えるのは消費者
面白さを実感できる豊かな森林経営へ
第1章 オーストリアとの比較から見た日本林業の可能性(久保山裕史)
日本に大量輸入されている欧州製材品
高い競争力を持つ製材生産
活発な丸太生産と資源制約
効率的な丸太の生産・流通
低コストな林業経営
農業会議所と林業組合連合会
日本林業の可能性
第2章 小規模な林業経営と大規模な需要を繋ぐドイツの木材共同販売組織(堀 靖人)
明暗が分かれたドイツと日本の林業
ドイツの森林資源の保続
ドイツの製材業の構造変化
製材工場の大規模化への山側の対応
ドイツとの比較で考える日本林業の可能性
第3章 森を有効に活かすアメリカの投資経営とフォレスターの役割(平野悠一郎・小野泰宏・大塚生美)
多様なニーズを反映するアメリカの私有林経営
森林投資型経営の発展がもたらす森林の有効活用
各種のフォレスターの果たす持続的な森林の有効活用に向けての役割
森林の多様な恵みを引き出す仕組み
第4章 ドイツの森林官が持つ専門性と政府の役割(石崎涼子)
ドイツの森林官とは何者か
統一森林署方式の歴史を持つバーデン・ヴュルテンベルク(BW)州
経営経験を持つ地域密着型の森林官
森林官の教育的なバックグラウンド
技術の標準化を重視する立場から見た批判
独りよがりな判断の暴走を避ける仕掛け
森林行政を担う組織の独立性の解体
専門性の強化vs広い視点の融合
森林の専門家はどこにいるのか
連邦カルテル庁による「統一」行政批判
森林官が担ってきた経営支援的な業務の分離
BW州の経験から何が学べるか
第5章 政策と現場を繋ぐ自治体フォレスターの可能性(中村幹広)
フォレスターとして政策のフロンティアへ
徐々に薄れていく技術職員としての存在感
都道府県庁は実践するシンクタンク
都道府県庁がなすべきこととは
林業大学校の存在意義とは
民間フォレスター養成の必要性
市町村における林務行政のリアル
林業の成長産業化とは広葉樹のまちづくり
新たな木づかい文化の胎動
地域に寄り添った賢いやり方
1000q以上も離れた自治体同士の連携
個の可能性を活かしてイノベーションを
第6章 市町村フォレスターの挑戦(鈴木春彦)
北海道の海辺の町へ
市町村フォレスターの仕事
河畔林の保護に乗り出す
普通林という名の空洞
伐採届出制度を使った河畔林保護
伐採業者の戸惑い
地域を大切にする町民の想い
現場確認がポイント
石の上にも三年
豊田市での再出発
ドイツ・スイスへの旅
岐阜県立森林文化アカデミーとの出会い
独自の森林施業プランナー育成研修
研修編成のポイント
市町村を横に繋ぐ
大学へのPR活動
可能性は地域にある
第7章 多様な森林経営を実現させるための技術者育成(横井秀一)
森林の底力を引き出すのは経営と施業の多様化
経営・施業の多様化を阻む要因
真の林業技術者を育てる教育が必要
大学―広い視野と高度な専門知識を持つ技術者の育成
林業大学校―エビデンスに基づく判断ができる技術者の育成
社会人研修―目標に合わせたプログラムによる技術者のスキルアップ
人材に対する意識の変革で林業の成熟産業化を
第8章 科学に裏付けられた森づくり(正木 隆)
1年間に数千件
研究成果は届いているか?
研究成果を届けるためには?
主伐と略奪は紙一重である
森林の成長のパターン
理論で迫る
収穫に最も適した齢がある?
具体的なデータで迫る
長期間のデータで迫る
結局、成果は届いていなかった
ガラパゴス複層林
PDCA→PD→D
イノベーションはデータの海から生まれる
研究者はスーパーマーケットの店員である
終 章 新しい「木の時代」がやってくる(熊崎 実)
国の政策がもたらした林業経営の苦境
研究者の役割と責任
海外から国内林業を見る
歴史家ラートカウが予見する「木のルネサンス」
林業・林産業の技術革新と人工林材時代の到来
合衆国南部における育林技術の驚嘆すべき発展
存立基盤を失った日本の在来的な人工林経営
持続可能な社会に向けて動き出す国際社会
エコロジーの時代に不安定化した世界の林業経営
地域林業の復活と木材クラスターの形成
中山間地におけるエネルギー自立
「緑の大連合」構想とチャック・リーヴェルのこと
チャック・リーヴェルの提案―信頼に足る認証システムの確立
日本の課題
あとがき(石崎涼子)
林業に携わる若者たちに林業の魅力を伝え、やりがいを感じてもらうにはどうしたらいいのか。
林業に携わることに夢と誇りを持ってもらいたい。
欧米海外の実情にも詳しい森林・林業研究者と林業家、自治体で活躍するフォレスターが
それぞれの現場で得た知見をもとに、
林業の未来について3年間にわたり熱い議論を交わした成果から生まれた一冊。
本書を推薦します。
これからの日本の森を動かす
知恵が詰まった本だ
増田寛也(元総務相・前岩手県知事)
ー―――――――――
*築地書館のwebページで更に詳しい内容(あとがき)をお読みいただけます*
ー―――――――――
【目次】
序 章 豊かな森林経営を未来に引き継ぐ―林業家からの発信(速水 亨)
林業は楽しいが、森林の経営は……
「国産材時代」における森林所有者の現実
導入した機械を活かすための新たなシステムづくり
政府による木材生産推進策の功罪
知恵と努力で丸太を高く売る
細い丸太が牡蠣や真珠を育てる
連携から生まれるコストダウン
将来に禍根を残さない合理化を
現場に技術力と知識、経験を備えた技術者を
環境配慮を前提とした林業をつくる
環境に配慮した林業を支えるのは消費者
面白さを実感できる豊かな森林経営へ
第1章 オーストリアとの比較から見た日本林業の可能性(久保山裕史)
日本に大量輸入されている欧州製材品
高い競争力を持つ製材生産
活発な丸太生産と資源制約
効率的な丸太の生産・流通
低コストな林業経営
農業会議所と林業組合連合会
日本林業の可能性
第2章 小規模な林業経営と大規模な需要を繋ぐドイツの木材共同販売組織(堀 靖人)
明暗が分かれたドイツと日本の林業
ドイツの森林資源の保続
ドイツの製材業の構造変化
製材工場の大規模化への山側の対応
ドイツとの比較で考える日本林業の可能性
第3章 森を有効に活かすアメリカの投資経営とフォレスターの役割(平野悠一郎・小野泰宏・大塚生美)
多様なニーズを反映するアメリカの私有林経営
森林投資型経営の発展がもたらす森林の有効活用
各種のフォレスターの果たす持続的な森林の有効活用に向けての役割
森林の多様な恵みを引き出す仕組み
第4章 ドイツの森林官が持つ専門性と政府の役割(石崎涼子)
ドイツの森林官とは何者か
統一森林署方式の歴史を持つバーデン・ヴュルテンベルク(BW)州
経営経験を持つ地域密着型の森林官
森林官の教育的なバックグラウンド
技術の標準化を重視する立場から見た批判
独りよがりな判断の暴走を避ける仕掛け
森林行政を担う組織の独立性の解体
専門性の強化vs広い視点の融合
森林の専門家はどこにいるのか
連邦カルテル庁による「統一」行政批判
森林官が担ってきた経営支援的な業務の分離
BW州の経験から何が学べるか
第5章 政策と現場を繋ぐ自治体フォレスターの可能性(中村幹広)
フォレスターとして政策のフロンティアへ
徐々に薄れていく技術職員としての存在感
都道府県庁は実践するシンクタンク
都道府県庁がなすべきこととは
林業大学校の存在意義とは
民間フォレスター養成の必要性
市町村における林務行政のリアル
林業の成長産業化とは広葉樹のまちづくり
新たな木づかい文化の胎動
地域に寄り添った賢いやり方
1000q以上も離れた自治体同士の連携
個の可能性を活かしてイノベーションを
第6章 市町村フォレスターの挑戦(鈴木春彦)
北海道の海辺の町へ
市町村フォレスターの仕事
河畔林の保護に乗り出す
普通林という名の空洞
伐採届出制度を使った河畔林保護
伐採業者の戸惑い
地域を大切にする町民の想い
現場確認がポイント
石の上にも三年
豊田市での再出発
ドイツ・スイスへの旅
岐阜県立森林文化アカデミーとの出会い
独自の森林施業プランナー育成研修
研修編成のポイント
市町村を横に繋ぐ
大学へのPR活動
可能性は地域にある
第7章 多様な森林経営を実現させるための技術者育成(横井秀一)
森林の底力を引き出すのは経営と施業の多様化
経営・施業の多様化を阻む要因
真の林業技術者を育てる教育が必要
大学―広い視野と高度な専門知識を持つ技術者の育成
林業大学校―エビデンスに基づく判断ができる技術者の育成
社会人研修―目標に合わせたプログラムによる技術者のスキルアップ
人材に対する意識の変革で林業の成熟産業化を
第8章 科学に裏付けられた森づくり(正木 隆)
1年間に数千件
研究成果は届いているか?
研究成果を届けるためには?
主伐と略奪は紙一重である
森林の成長のパターン
理論で迫る
収穫に最も適した齢がある?
具体的なデータで迫る
長期間のデータで迫る
結局、成果は届いていなかった
ガラパゴス複層林
PDCA→PD→D
イノベーションはデータの海から生まれる
研究者はスーパーマーケットの店員である
終 章 新しい「木の時代」がやってくる(熊崎 実)
国の政策がもたらした林業経営の苦境
研究者の役割と責任
海外から国内林業を見る
歴史家ラートカウが予見する「木のルネサンス」
林業・林産業の技術革新と人工林材時代の到来
合衆国南部における育林技術の驚嘆すべき発展
存立基盤を失った日本の在来的な人工林経営
持続可能な社会に向けて動き出す国際社会
エコロジーの時代に不安定化した世界の林業経営
地域林業の復活と木材クラスターの形成
中山間地におけるエネルギー自立
「緑の大連合」構想とチャック・リーヴェルのこと
チャック・リーヴェルの提案―信頼に足る認証システムの確立
日本の課題
あとがき(石崎涼子)